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2009年9月22日 (火)

負けるということ

きょうは休日ダイヤであることを失念、駅で10分以上待つ羽目になってしまった。ホームには野球のユニホーム姿の中学生が十数人、お行儀良く静かに体育館座りをしていた。ユニホームの汚れ具合からすると試合の帰りのよう。

ひとりの男の子がホームの柱にもたれかかり帽子を前へ降ろして顔を隠している。敗戦投手かな?それとも4番打者で良い仕事が出来なかったのかしら?彼の周りの男の子たちも彼を思いやってか黙ってうつむいていた。やがて、お調子者らしい子が口を開いた。私の位置からは話の内容は聞こえないが、身振りを交えて一生懸命しゃべっている。それに応えてひとり二人と話し出す子が出てきた。だんだん話しに勢いがついてゆき、笑い声も出始めたころ、帽子で顔を隠していた男の子の口元が緩んだ。引率の先生らしい男性は少し離れた場所で穏やかに見守っていた。  

やがて彼等はうるさくない程度に元気にしゃべり笑いあうようになり、帽子の男の子も話の輪に入り微笑みも出てきた。そこへ電車の入線のアナウンス。先生が「さあ、次の電車に乗るよ」と静かに告げ、球児たちは整列した。

以前に聞いたお話。スポーツをやる意味は、勝つことの喜びや努力の大切さを知ることもあるが、もっと大切なのは負けを知ることだそうだ。負けた悔しさ、落胆からどうやって這い上がるかを学ぶ、団体競技であれば仲間を気遣う心を養う、次に負けぬようにするためにはどうすればよいか考えるetc.etc.負けから学ぶことは多いと、その方はおっしゃった。

そういえば、今どきの子どもは「負け」を知らないことが多いと思う。負けの前提となる競争の場自体が少なくなっている。運動会では順位がつかないそうだし、高校も大学も推薦入学が恐ろしく多くなっている。就職活動で初めて自分に「NO」が出て必要以上に落ち込む子もいる。

薄っぺらなコンサルがよくするお話「あのイチローでさえ6割は三振だ」  

そう、世の中の成功はうんざりするほどの「負け」の上に成り立っているのだ。

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コメント

検索で壁下八千代と入れてこのページにつきました。以前投稿したからですね?壁下八千代の検索で6個も出てきてびっくりしました。昔作ったブログもあって消去したいのですが消し方も分からない始末です。私の名字は変わっているのでもっと注意しないといけないと思いました。話は変わって 同友会の基調講演とても良かったです。ご苦労様でした。

投稿: 壁下八千代 | 2009年9月24日 (木) 03時35分

八千代さまへ
コメントありがとうございます!
(お返事が遅くなり失礼しました)
昔のブログの消し方~探っておきますね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: おたか | 2009年9月28日 (月) 08時10分

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