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2010年4月23日 (金)

命の次に大切なもの

「命の次に大切なお金を扱う仕事に大変やりがいを感じます・・・」

金融機関に応募する学生の志望動機だ。おいおい大丈夫かよ?「命の次に大切」のフレーズは今日で二人目。以前にも出くわしたことがある。おそらく就活本のどこかから拾ってきたか、「就職屋」の底の浅いセミナーの聞きかじりなのだろう。

「お金を扱う仕事ってさぁ、どんな会社でもお金を使って商売しているわけでしょう?銀行だけがお金を扱っているわけじゃないよね。だからこれじゃあ説得力ないよ」と言うと「じゃあどうすればいいんですかー」と、今の子たちはすぐに答えを欲しがる。「もっと銀行の仕事について勉強して考えなさいよ。そうしたら本気の志望動機が出てくるから」「何を勉強するんですかー?」まったくぅと思いながらも、情報提供。

「それにね、命の次に大切なのはお金かね?世の中の皆がそう思ってるかね?」

学生はこのオバサン何を言っているんだという顔つきで「そうじゃないですか?お金って大切でしょ?」 「そりゃワタシもお金は無いよりはあったほうがうれしいけど、命の次じゃないよね。」 「だったら何?」 「う~ん、例えば家族や友人がいてくれることはワタシにとっては大事なことなんだけど。言いたいのはね、価値観って人それぞれ違うわけよ。命の次に大切なものはお金と決め付けるのはどうかな、と言いたいの。」

「ボクはお金が大事なんだけど」 「だからぁ!それはあなたの価値観であって万人に共通するものではないということよ!」かなりムキになって反論。

結局、かっこいい志望動機を作ってもらえず、その上お説教のおまけが付いたものだから、若者は仏頂面で帰っていった。

前途ある若者が、本心で命の次にお金は大切と考えていたとしたら寂しい。変な話だが、就活本の受け売りであってほしいと願っている。

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