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2010年6月 2日 (水)

チベットの少年

先週末、老母のお供で越前市の菩提寺で行なわれた永代経に出かけた。母方の祖先はずっと越前、代々熱心な真宗門徒だ。

このお寺のご住職は素晴らしい教養人で、お経はほとんど解らないワタシでも後のお説教は、よく理解できるので楽しみにしている。今日は、ありがたいお話の後、「皆さんに是非見ていただきたいDVDがあります」とおっしゃる。

海外で製作されたドキュメンタリ-短編映画で、中国政府に弾圧されているチベットの子どもたちが、チベット人らしい文化と仏教を守るためにヒマラヤ山脈を越えてインド北部のダラムサラへ亡命する様子を淡々と撮ったものだ。

チベットでは「ちゃんとした教育」をさせるために親が子を国外へ逃がすことがあると言う。ナレーションでは「教育さえしっかり受けておけば、大人になってどんな境遇にあっても生きてゆける」と語っていた。

5歳くらいから上は15歳の少年僧までの8人が、先導する若者とともに5000メートル以上の山を越えて逃げるのだ。
命をかけても繋ぎたい文化、それを年端もゆかぬ子どもたちが担ってゆく。ぬるま湯日本では考えられないことだ。
道中の子どもたちには当然笑顔はない。お母さんに会いたいと泣く少女もいた。母親もどんな気持ちで子を旅立たせかと思うと胸が潰れた。無器用な作りの作品だけに、親の想い、子の決心がストレートに伝わる。周りのお年寄りもすすり泣いていた。

約20日の道のりを経て、ダラムサラでダライ・ラマに会うことが出来、やっと子どもたちに笑顔が戻った。ここで、ダライ・ラマの姉が運営する学校でチベット人として学ぶことになる。人数は忘れてしまったが、そこではすでにかなり大勢の子どもたちが学んでいた。

最後に先導役の若者が子どもの一人に尋ねた「君とご両親を引き裂く原因になった中国政府に対して怒りはないか?」すると「怒りはいずれ収まります。今は一生懸命勉強するだけです」そう答た。少年の澄んだ瞳を見てまた泣いてしまった。

これだけのことを背筋を伸ばしてきっぱり言える少年とチベットのことについて、私は何も知らない。勉強しようと思った。

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