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2010年6月11日 (金)

いつまで学ぶ?

タイトルで生涯学習の話だと思ったかた、すみません違います。これから述べるのは、若者の学びについてのワタシの身勝手な意見です。

景気はよくならず、大学生の就職もなかなか決まって来ない。
そうなると、「大学院へ行こうかと…」「専門学校へ行って資格の勉強を…」と言う学生が出てくる。

ワタシ自身若い時分にもっと勉強しておけばよかったと後悔することが多々あるので、彼らの向学心に水を差す気持ちはさらさらない。
しかし彼らの多くは今の苦しい就活から逃げ出したいために進学を口にしている。そして(各方面からのお叱りを覚悟で書くが)彼らの大半はコミュニケーション能力が足らず、そこの力をつけないことにはどれだけ学んだたところで職には就けないと思う。

そこで進学を口にする学生には、
・次の学校を卒業した時には世間は今より能力があると思っているから、あなたがたを判断するハードルは当然上がる。性根を入れて勉強しろ。

・社会人として必要な基礎能力は、コミュニケーション力と自ら考え行動出来る自主性だ。この先何の勉強をしても良いが、この2つも身につけなさい。

・資格即仕事になるのは、医師と弁護士と公認会計士だけだぞ。他は資格をどう活かすか?だ。自力で努力しなくてはならん。資格取得はスタートにすぎない。
この3つを口を酸っぱくして説教している。

学生たちは、わかったのかわからんのか?よくわからん曖昧な顔つきで「もう一度考えてみま~す」と言って帰ってゆく。その背中に「自分のことなんだからよく考えるのだよ」と念押しをする。

これもお叱り覚悟で毒を吐くが、いろんなことを教える学校が多すぎる。
アニメだゲームだペットだお菓子だデザイナーだネイルだetc.etc.若い子たちが大好きなものばかり。確かにそうした仕事は、あるにはある。しかし毎年何十人何百人学んでも受け皿はあるのか?(ろくに学ばぬ若者にも責任はあるが)
社会人への出口で戸惑う若者たちを甘い言葉で誘惑して食い物にしてはならないのではないか?

若者たちにも言いたい。
学校はお金を払いさえすればいつまでも行くことが出来る。けれども受け身でいつづける限り、何時まで経っても出口は見えて来ないのだ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

いいねえ、鋭い舌鋒とはこのことですね。
全く同感。1行目から最終行までずっと同感。その通り。
特に賛同するのは後半の「若者に迎合する学校」の下り。
社会での受け皿なとほとんど存在しないにも関わらず、
あたかもその資格さえ取得すれば総てが解決するがごときの喧伝には、
怒りすら覚える時がある。
しっかり学ばぬ学生にも問題はあるが、
就職難を利用して金儲けをしようとする一部学校にも問題なしとはしない。

ただ一つだけ反対意見を。

・資格即仕事になるのは、医師と弁護士と公認会計士だけだぞ。

とは比喩的に書いておられるのかも知れないが、
私が関与している、幼稚園教員免許、保育士資格の世界においては、
資格と仕事が直結しているといっても過言ではないと思う。

投稿: kevin | 2010年6月11日 (金) 11時20分

じめじめ蒸し暑いこの季節にスカーッと胸のすく一撃!
そうだ!その通り!と、嬉しくなってしまいました。
「資格」持ってりゃ荷物にはならないけど、履歴書
埋めるためなら愚の骨頂。
今日も、面接会場に向かうであろう女子学生を何人か
見ました。その緊張のない歩き方では”黒い”スーツと
パンプスが泣くよ。
ってか、どうして最近は一様に黒なんだ?一説によると
紺の方が”賢そう”に見えるらいいけど(笑)

投稿: 一条家のダメ嫁 | 2010年6月11日 (金) 20時38分

kevinさまへ

コメントありがとうございます!!!
ご賛同いただけてうれしいです。

あえて言いますが、若者を食い物にする「教育屋」は、本当に許せません。
あれは、もう教育機関ではありません。悲しいことです。

この就職難で、はびこる就活ビジネスについては、もっと書きたいことがあります。
もう少し考えをまとめてアップします。
(気持ちも落ち着かせないと…)

投稿: おたか | 2010年6月12日 (土) 09時33分

kevinさまへ

たびたびすみません!
「教育屋」と入力しただけで怒りがぶり返し、肝心なお返事を忘れました。

「私が関与している、幼稚園教員免許、保育士資格の世界においては、資格と仕事が直結しているといっても過言ではないと思う。」
これは、知りませんでした。
少子化の折、幼稚園の先生、保育士さんともに人余りだと思い込んでいました。
教えていただき感謝します。


投稿: おたか | 2010年6月12日 (土) 09時38分

一条家のお嫁さまへ

コメントありがとうございます。
こうやって「そうだ!!」と言っていただけると安心しますし、うれしくなります。

「履歴書を埋めるため…」
ほんと、そうなんですよね!
アホくさいテレビCMなんかも流れるものだから、学生たちは余計浮き足立つの。

あの醜悪なリクルートスーツ。
ここ数年は黒が流行ですが、以前にはチャコールグレーや紺の時代もありました。
ずっと同じ色では、スーツ業界が儲からないのかもね。
グレーの時代は、み~んなグレー(笑)
とりあえず包装紙だけ整えておけば、中身は安物でも見栄えが良いのかな?

ワタシが就職する頃は、皆勝手なスーツでしたよね。(おそろしく昔ですが)
ワタシなど、その頃大好きだったモスグリーンのスーツで面接に出かけてました。

そうそう、リクルートスーツ関連で面白い話があります。
またブログにアップしますね。

投稿: おたか | 2010年6月12日 (土) 09時52分

>少子化の折、幼稚園の先生、保育士さんともに人余りだと思い込んでいました

少子化は事実なんだけどね、
・働く女性が増えて子どもを預ける人が多くなった。
・1クラスの人数が減って先生が多く必要になった。
・預かり保育奨励のために人件費補助がでるようになった。
等々、あげればキリがないのだが、
幼稚園教員・保育士は人手不足なんだよ。

だが大学によって二極分化が進んでいて、
就職できない学校は徹底的に就職できない、
就職が厚い学校はほとんど全員が就職する、
という事態になっている。


投稿: kevin | 2010年6月12日 (土) 21時41分

>この就職難で、はびこる就活ビジネスについては、もっと書きたいことがあります。

これは、是非、聞きたい。

投稿: kevin | 2010年6月12日 (土) 21時42分

kevinさまへ

なるほど!専門家ならではのご意見をありがとうございます。
勉強になります。

「だが大学によって二極分化が進んでいて…」
これもなるほど!です。
貴学は長年にわたり優秀な人材を輩出していらっしゃいますもの。
これは教職員の皆さんや経営陣の不断の努力の賜物ですよね。

『就活ビジネス』については乞うご期待です。
少し待ってね

投稿: おたか | 2010年6月12日 (土) 22時18分

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