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2011年1月29日 (土)

訃報

たいへんたいへんお世話になったUさんが亡くなられた。
具合が悪くなってから2週間足らずで、天に駆け上ってゆかれた。
せっかちなUさんでも、それはいくらなんでも急ぎすぎ。
今でも私は呆然としている。

誰でも知っている有名企業の役員だったが、経営方針の食い違いから、さっさとその座を捨てられた。その後、新規事業の立ち上げに参加され、経営に加わっておられた。その傍ら、大学でも教えておられ、大変お元気でご活躍だったのに。「なぜ?」しか出てこない。

「何も役員を辞めなくてもねぇ、あのまま我慢さえすれば、役員として安泰だったのに」とは、もと部下だった方から当時うかがったこと。気骨のあるかただった。
気骨・・・とはいえ硬いばかりではなく、愉快なお酒を飲まれ、彼の周りにはいつも人が集まっていた。

「あんたNPO作ったんでしょ?だったら会わせておきたい人がいるんだよ。ちょうど明日、その人とねパネルディスカッションで一緒するんだ。あんたもいらっしゃい、紹介してあげるから」環境関係のプロジェクト会議の後の食事会で突然言われた。
翌日、紹介されたのが本陣の大姉御。
あの日、二日酔いを理由にイベントに参加していなければ、今の私は無い。
人生の転機を作ってくださったのがUさんだった。

ユング研究の大家を紹介してくださったのも、超有名なソムリエに紹介してくださったのもUさんだった。
Uさんの繋いでくださったご縁は、私の貴重な財産となっている。

これからがご恩返しのときだったのに。残念でならない。

お通夜。それはそれは沢山の参列者だった。
もと部下だった人たちが、人目もはばからず男泣きをしてみえた。

11月のおわり、本陣関係の宴席でお会いしたとき。
(話題の詳細は省くが)私が相変わらずゆるいことを言っていると「まだそんな甘っちょろいことを考えてるの?そんなこと言ってると、またオトコに騙されるぞ」度の強い眼鏡の奥の瞳をぎょろりとさせ、悪戯っぽく微笑まれた。あれが最後になってしまった。

Uさん、ありがとうございました。
私が道を外すようなことがあれば、出来れば天上から叱ってくださいね。

合掌

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